客室で漏水発生!とるべき対処法とは

ホテルでホテルマンとして働いていると、お客様のトラブルも多く発生します。
こちら側のミスであれば当然謝罪を行い適切な対処を行いますが、その対処もまた難しいものです。
そして新しいホテルではあまりみられないことかもしれませんが、ホテルも経年劣化により、多くの設備にトラブルが出てきます。
その設備のトラブルのひとつが水道水漏れです。
水漏れの主な原因や対処法などを知っておくことで、いざそのような場面に遭遇したとしても慌てずに対応できることでしょう。

自分でも直せる漏水の予備知識

まずお客様から漏水のトラブルを指摘された場合には、空いている部屋があるのであれば、すぐに部屋のご移動を願います。
その際にたとえランクアップの部屋であってもそれは仕方がないことです。
そして水漏れ修理が自分でできるようであれば、自分で行います。
ホテルの場合、水漏れのトラブルは、洗面台がお風呂がほとんどです。
もしも水道を使うとポタポタとハンドルあたりから水が垂れてくる症状であれば、そのほとんどがパッキンの劣化によるものです。
パッキンは消耗品であるため、劣化は仕方がないものともいえます。
パッキンの交換は非常に簡単で、3分もあれば1カ所直すことができます。
パッキンはホームセンターなどで500円ほどで必要なものそろえることができます。
必要なものはコマ、パッキン、必要に応じてスピンドルです。
そのほかにドライバーやモンキーレンチなどがあると良いでしょう。
水道の元栓を閉めて、ネジを回して水道を分解してパッキンを交換します。
これで多くの場合、水漏れを解消することができます。

大事になる前に専門業者さんに依頼

もちろん素人では直すことができない個所や症状ももちろんあります。
その場合には、大事になる前に専門業者さんに依頼することが大切です。
水漏れは修理までに時間がかかってしまうと、水道代の負担になってしまうことが考えられます。
少しポタポタと垂れている程度の水漏れが、知らない間に大きな水漏れとなり、床を水たまりのように濡らしてしまうことも考えられます。
ホテルであれば、階下へ水が染み出してしまうことも考えられるでしょう。
こうなってしまうと、その部屋は、お客様が利用できない状態になってしまい、大規模なリフォームにつながる可能性もあります。
そのため自分で直せない場合には、すぐにでも専門業者さんに依頼した方がよいでしょう。
ホテルの場合には、たいていの場合、いつもお願いしている専門業者さんがいるので、そこに連絡をしてみてもらいます。
何事にも素早い対応が大切になるので、気付いた時点ですぐに対処できるように、様々な対応について頭に入れておきましょう。

ホテルで何気に多いのは防犯カメラです

ホテルで働いていると、多くのお客様と接する機会があると同時に、裏方で働いている人たちとも交流をする機会があります。
同僚のスタッフだけでなく、契約している出入り業者も多いので、自然とお話をして仲良くなり、それぞれの業種の苦労をねぎらったりしています。
比較的、顔を合わせることが多いのは、実はセキュリティを担ってもらっている警備会社のスタッフです。
多くの人達が集まる場所ですから、常に安全を守るために業界大手のセキュリティ会社と契約をしています。

もちろん客室にはありませんのでご安心を

ホテルには実は防犯カメラがいっぱい設置されています。お客様の安全を守ることを目的として設置されているので、ロビーやエレベーター、部屋の階では廊下部分に設置されています。
もちろんお客様の安全性を守るために設置しているので、客室にはありませんからご安心ください。
ただお客様によっては、客室にはなくても、ホテルに沢山防犯カメラがあると不愉快に感じられる方もいますから、設置場所は一見するとわからないように、設置することを心掛けています。
ホテルには宿泊客だけでなく、ラウンジだけを利用するお客様もいらっしゃいますし、時には大きな会場を使ってイベントや宴会が行われることもあります。
スタッフが常に安全面を意識して、不審者が入り込まないように気を付けていますが、スタッフだけでは限界がありますから、防犯カメラがとても役立つといえます。
防犯カメラは、常に契約しているセキュリティ会社のスタッフが目視で確認しています。

宿泊客の安全と安心を守るために

ホテルでは宿泊客の安全と安心を守るために、定期的にスタッフが参加する防災訓練を行ったり、アクシデントがあったときのマニュアルが事細かく定められています。
ホテルで働くことになると、まずはそのマニュアルを覚えることが最初の仕事になっていて、お客様に快適に過ごしてもらえるという前に、安全で安心だということに満足してもらえることを目指しています。
そのためには、スタッフの教育をしっかり行い、それ以外にも防犯カメラを設置して業界大手のセキュリティサービスと契約もしています。
セキュリティのプロの視点から、不審者がいないかどうかを確認してもらい、ホテル内で安全性を保つためのアドバイスを受けるようにしています。
不審者だけでなく、火事や地震などが起こったとき、安全な場所に移動することができるように、避難経路を頭の中に入れておき、お客様をスムーズに誘導するようにスタッフ一人一人が責任ある行動をとれるようにしています。