粘度計を寄贈されたが…どんな用途で使おうか

ホテルという様々なタイプのお客様に利用していただく職場で働いていると、自分のそれまでの人生の中では思いもよらないような仕事をしている人と出会うことは珍しくありません。
通常はそういった人たちとは短い時間しか接することはないのですが、時にはある程度長い時間お話をさせてもらう機会もあります。
そういった経験はホテルマンとしてプラスになる場合もあれば、一人の人間として興味深い体験になることもあります。
最近もある会社の方とお話をする機会があって、珍しい体験をさせてもらうきっかけになりました。

よく利用してくれる会社から「粘度計」をいただきました

最近会ってお話をさせてもらったのは、私が勤めているホテルをよく利用して下さっている会社の人でした。
その人とはホテルで何度も顔を合わせているので、一般的なホテルマンとお客様との関係というよりは、おなじみの取引先といった感覚で私を見てくれているのかも知れません。
そのため、わりとフランクに色々なお話を聞かせてくれました。
その会社は私たち一般人には全くと言っていいほどなじみのない業種で、工場や研究施設などで使用する色々な機械を作っています。
その人の話では、会社で今特に力を入れている商品は、粘度計という全く聞いたことがない機械だとのことです。
その機械については色々と詳しく説明してくれたのですが、正直言ってそのほとんどは専門的すぎてよく分かりませんでした。
なので、私はただ上手く話を合わせる感じで相槌を打っていただけなのですが、そういった話を聞いてくれる相手があまりいないからなのか、気持ち良くお話を続けてくれました。
そのことがきっかけだったのか、次にホテルを利用して下さる時に、その会社から話題の粘度計を寄贈してもらったのです。

とりあえず風呂場のお湯の粘度を測ってみました

粘度計をいただいたものの、実際にどういった使い方をすれば良いのか、そもそも何のために使ったら良いのかは、素人の私にはよく分かりませんでした。
とは言え、せっかくいただいたものを捨てたり、買取業者に売りに出したりするのは失礼にあたることは間違いありません。
また、いただいてすぐに押し入れの奥にしまい込んだり、部屋の片すみでホコリを被らせたままにするのも気が引けてしまいます。
なので、粘度計の用途は何なのかをまずネットで調べてみたところ、液体もしくは半固体の粘度を測る機械だと分かりました。
そこで、家の中で何か粘度を測れそうなものはないかと考えてみたのですが、これと言って思い当たりません。
普段飲んでいるお茶やコーヒー、スープなどの飲み物の粘度を測ってみようかとも思ったのですが、これから口に入れるものに粘度計を入れてみることには抵抗があります。
そこで思いついたのがお風呂です。
お風呂のお湯なら別に飲むわけではないので、粘度計を入れても問題はないでしょう。
とりあえずお風呂場に行って、お湯の粘度を測ったみたところ、それが何を意味するのなのかも分からない数値が表示されました。
ただ、数値の示す意味はよく分からなくても、自分が存在さえ知らなかった機械を初めて使ったという体験が出来たので、意外と満足な気持ちになれました。

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